おたふくわた復活プロジェクト

31.ホームページのアンケートで気がついた木綿ふとんへの注目度

fukuoka

現在弊社のホームページにある懸賞アンケートですが、実は立ち上げ当初はあまり回答なんて来ないだろうなと期待せずに作っていました。ところが口コミやインターネットでのサーチエンジンのおかげで徐々にホームページのアクセスも増えてそのおけがで今では毎日皆さんから必ずアンケートが来るようになりました。
現在は寝具を販売していない弊社がこういった寝具に関するアンケートを取っている意味が分からなかったようなのですが皆さん真剣にホームページを読んで下さっているようで 「寝具復活頑張ってください」、「木綿ふとんで寝てみたくなりました」などの励ましの声が多くなってきました。本当にありがたいものです。
ところでこのホームページのアンケートを取っていた事で分かったのですが実は10代、20代などの若い人たちでも「木綿ふとん」と言う言葉や「打ち直し」という言葉を知っているのです。これは私にとっては驚きでした。寝具業界の統計資料などを見るとこのような世代は現在圧倒的に羽毛ふとんや羊毛ふとんなどを利用しているので木綿ふとんなどあまり見かけてないはずなのにと思っていました。しかしアンケートを調べているうちにこのような世代も木綿ふとんで寝たことがあるというのがいくつかありました。実家や幼少の頃に木綿ふとんで寝ていたのだと思います。また両親が今でも使用しているというような意見もありました。ではこのような世代が木綿ふとんが嫌になっていったのかというとそうでもないのです。というのは木綿ふとんに対するイメージという質問に対して「日に干して取り込んだお布団の中でのうたた寝は最高」とか「ちよっと重たいかな。だけどその重さがすきです」などの意見が多くあったのです。メールでの問い合わせなども照らし合わせるとこれは購入できる場所が減っている事が考えられます。またお店に行けばご自分で木綿ふとんを作っている方が減っていたり、メーカーとの関係などから羽毛ふとんが多いなどの理由があると思います。
私はこのアンケートを見て「木綿ふとんも良い品質のものならきっと売れるはずだ」と確信しました。一切他のものを混ぜないで綿だけで作る。江戸時代から作られてきたこのスタイルをもう一度私はやろうと思います。動物アレルギーの人、そして綿の匂いが好きな人などアンケートで多く答えてくれました。確かに木綿ふとんに対するイメージで「重たい」「冷たい」の意見もありました。これが圧倒的に多ければ私は綿ふとんを売ることを考え直そうと思っていたのです。こちらが夢見て作っても消費者が振り向かなければそれはただの自己満足で終わってしまいます。ですがこの多くのアンケートの中でも木綿ふとんに対する好感が決して少なくなかったことで私は木綿ふとんに絶対の自信を持ちました。
そして先日寝具業界紙で有名な「寝装リビングタイムス」には「木綿ふとんが近年自然志向の高まりとともに綿ふとんの良さを見直す動きが見られる」と書いてありました。 本当はすぐにでも売りたいのですが(笑)やはり一度やめている事業ですのでここは慎重にいこうとは思います。皆さんにきちんと発表できるようにするまであと少し時間がかかりそうですが宜しくお願いします。

次回は竹田製綿さんへ綿作りへのお願いで再訪問した事について書きます。

九代目 原田浩太郎

※このコラムは2003年5月に執筆されたものです

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