九代目のひとりごと

28.実り多かった2005年のおたふくわた。 来年はさらに「綿ふとん」を究めていく・・・ ~沢山の人に支えられた1年。本当に感謝しています~

もう今年もあと数週間で終わろうとしている。 あまりにも日ごろの変化が多いせいか誰もが 時の流れの早さに驚きを感じているのでは ないだろうか。
おたふくわたも復活してから今年で3年目を迎えた。特に今年は色々な出来事があり実りも多かった1年だった。

まず若い従業員が増え会社の雰囲気が一気に変わった。現在20代、30代の若手が手作りわたふとん普及にやる気を見せて頑張っている。このおかげでお客様はもとより取引先などからも印象が変わったという声を頂くようになった。多彩な顔ぶれが会社に活気をもたらしたことは事実である。

もちろん、ハニーファイバーとともに生きてきた人生の先輩とも言える50代、60代の従業員もやる気を見せて頑張っている。つまり今年になって会社は寝具撤退以来9年目にして、ようやくバランスが取れた感じがする。やはり会社も人の体もバランスが崩れてくるとあちこち不具合が生じてくる。

さらに今年は商談が多く、その結果、取引先が増えた事も大きい変化だ。確かに商談を重ねていると「わたふとん」は時代の逆行だと考える人もいたことは事実。だが発想の転換で「今こそわたふとんだよ」と考えて取引を始めた方が多かった事はわが社にとって嬉しい出来事であり大変感謝している。例えば福岡の老舗百貨店である「岩田屋」と10年ぶりに取引が再開した瞬間は感激のあまり体が震えて仕方なかった。

博多で創業したわが社にとって岩田屋との取引は格別のものがある。遠い空から応援してくれていたご先祖様達もきっと喜んでくれたに違いない。そして催事中も予想を良いほうに裏切り販売好調だった。

このように他にも取引先が増えたことにより「会社の信用力」も高まった。来年以降、さらに商談は増えていくだろう

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社外でのイベント活動も積極的に行った。渋谷区で行った綿の歴史や寝具の歴史を話した講演会やヨコハマグランドインターコンチネンタルで行ったざぶとん教室はどれも大盛況だった。このようなイベントは来年以降も時間が許す限り積極的に行っていくつもりだ。
店や催事以外での主婦の声を直接聞けるのは大切な事だと思っている。
また新宿御苑には綿の種を提供し現在も丁寧にインド綿を育て続けてくださっている。
最後に私事だが昨年末の読売新聞で募集していたクラシックの作文コンクールで最優秀賞を受賞し特派員としてフランスの音楽祭に招待を受け、家族全員連れていったたことは最高の思い出となった。

こうして考えると凡人である私の周りに、いかに多才なる方々が私を支えていたか分かる。

深く感謝します。ありがとうございました。
来年は1年以上研究して温めていた新作の発表、業界初の本格的なオペラコンサート、ショールーム改装計画、イベントの講師、など今年より慌しい年になりそうだ。

来年の干支である犬のように時代を駆け走り、さらに充実した年にしていきたい。

そして何より笑顔の多い1年でありますように。

九代目 原田浩太郎

※このコラムは2005年12月に執筆されたものです

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